自宅で簡単トリミング ( 部分:足裏・足先編 )
2016/07/16
可愛いわんちゃんの足裏のカット。自宅では、肉球を切ってケガをさせてしまうのではないかと、なかなか怖くて出来ないという方もたくさんいらしゃると思います。でも、意外に自宅で簡単にできちゃうんですよ。
足裏・足先の毛のカットがなぜ必要なのか?
肉球の周りや指の間など、足裏の毛も体と同様、すぐに伸びてしまいます。そのまま放っておくと、フローリングなどの床で足を滑らせ、ケガをしてしまう原因にもつながります。そうなる前に、足裏の伸びた毛はこまめにカットしなくてはいけません。
カットしないとどうなるか・・・
● 散歩から帰った後に汚れが落ちにくく、家の中が汚れる原因に!
● 汚れが残ったままだと細菌が繁殖し、ワンちゃん自身の病気につながる恐れもあります。
わんちゃんは、足裏を舐めることが多くあるので、完治するのにも時間がかかってしまいます。
指間炎:皮膚炎の1つで、足裏が汚れていると細菌が繁殖しやすく、痒みや痛みを伴う炎症。
● 散歩の時に刺さったとげや、ケガの発見の遅れにもつながります。
定期的に足の裏を清潔にカットしお手入れすることで、可愛いわんちゃんの健康を守ってあげることが出来ます。私達人間の目線では、なかなか見えない場所ですが、しっかり気を配ってあげたいですね。
わんちゃんの足裏カット方法
ご家庭でのカット方法は、2通りあります。
ハサミカット
●出来る限り、ペット専用のハサミを使用してください。自宅にあるハサミは、切れ味が悪いものもあり、かえって肉球をキズつける原因にもなります。工作用のハサミだと人間の髪の毛より細い犬の毛を切るのは非常に難しいので注意が必要です。
●わんちゃんの足裏にハサミを使用する際は、はさみの下側の刃をカットしたい部分に添わせ、親指で上側の刃のみを動かしてカットするようにします。
●ハサミの刃先部分は、絶対にわんちゃんの顔に向けないであげてください。足の裏のカットに集中するばりに、可愛いわんちゃんの目や舌をキズつけてしまう恐れがありますので注意してください。
バリカンよりもお手軽に購入できますが、動くわんちゃんのカットとなると、ケガをさせるのではないかと、なかなか思うようにはカットすることが出来ず、時間もかかってしまうかもしれません。
バリカン
バリカンを使用することで、細かいカットが必要な足裏でも、かなり便利に短時間で余分な被毛を効率よくカットできます。
●最近のバリカンは、軽量なのでカットしていても指が疲れません。
(我が犬舎で使用しているバリカンの重さ:約244g 目安にしてください)
●コンパクトでにぎりやすい。
●コードレスでつかいやすい。
●皮膚はキズつけず綺麗な仕上がりに。(プロの方が使用しているバリカンも沢山ありましたが、WAHL プロシリーズ デラックスは、販売されているお店のトリマーさんに、ご家庭でバリカンを初めて使われる、慣れていない方にも使いやすいバリカンとすすめていただきました。切れ味が良すぎるバリカンは、慣れていないと、わんちゃんの皮膚を誤って傷つけてしまう恐れがあります。
※これらは、あくまでも、個人的な見解であるということを予めご了承ください。
バリカンでの注意点
● わんちゃんが音と振動ににビックリして怖がることがあります。
● 長時間バリカンを使用し続けるとバリカン自体が熱を持ち、わんちゃんの体に触れる部分が熱くなりやすいので、時々、わんちゃんの様子を見ながら行って下さい。
● 我が犬舎では、使いやすいコードレスタイプを使用しています。コードがあるタイプでも良いのですが、その場合は、バリカン使用中にわんちゃんがコードをかじったり、コードが巻き付いたりしないように注意しましょう。
● カットをする際、私達飼主が集中するばかりに、わんちゃんの脚を無理な方向に曲げてカットしない ように気をつけてあげてください。
お手入れ方法
● 基本は、必ずバリカンの刃の底の部分を常に寝かせ、皮膚に当てがいながら剃るのがコツです。
● 犬の毛の流れにそって一方向に進めましょう。
● 犬の毛が濡れていると刃が刈れなくなってしまうので必ず乾いた状態で使うようにしましょう。
1.足裏は、肉球の表面にバリカンを沿わせて、肉球が綺麗に見えるようになるまで、丁寧に刈っていきます。
2.肉球の間の毛は肉球をしっかりと開いた状態で、注意しながら刈り込みます。
3.水かきの部分(指と指の間)などの皮膚の薄い部分に、刃が当たらないよう十分に気をつけましょう。肉球の間や水かきをケガしてしまうと、傷口にばい菌が入りやすく、悪化をしてしまうと膿んで大変なことになります。また、わんちゃんがバリカンを怖がる原因にもなってしまします。
4.足先も同様、バリカンの刃の底の部分を常に寝かせ、皮膚に当てがいながら優しく剃りましょう。
5.刈り残しなどがあれば、仕上げにハサミで整えてもよいでしょう。
どんなバリカンでも、多少の音や振動はあります。長時間使用すると熱を持ちますが、私達飼い主が、わんちゃんの様子を確認しながら使用すれば、わが犬舎のわんちゃん達も、嫌がらずに使用させてくれます(^^)
定期的なお手入れは病気の早期発見にもつながります。
わんちゃんは散歩中に、植物のトゲやガラスの破片などが落ちていて、それが足の裏に刺さったり、切ったりして肉球にケガをしてしまうこともよくあります。
または、上記で述べた皮膚の炎症や、トイプードルであれば、「膝蓋骨脱臼」と言って、わんちゃんの後ろ足の膝蓋骨、いわゆる人間で言うところの「膝のお皿」の部分が、正常な位置から外れてしまう状態なども早期に発見出来る場合がありますので、日ごろから定期的なお手入れとスキンシップをとってあげる意味でもお手入れは欠かせません。
ご紹介したのは、自宅で出来る範囲の簡単なカット方法です。個人的見解もあるかもしれませんがご了承くださいm(__)m
ペットビューティースタイリストトリミングマスター資格取得